活版カルタ

ABOUT

活版カルタは「活版印刷」をモチーフにしたカルタです。
活版印刷の歴史や技術、文字や組版にまつわる知識などを詠んでいます。
印刷博物館 印刷の家「小さな本を作る会」によって90部制作されました。

イギリス製小型卓上型印刷機Adana(アダナ)8×5を使った活版印刷で、1枚1枚手作業で印刷しています。

札と箱には「通常版」と「豪華版」があります。
通常版は、札の裏面と表面の枠が印刷されています。
豪華版は、札と外箱が和紙でくるんであります。

サイズ 幅12.5cm×奥行き9.8cm×高さ5cm(通常版)
幅13cm×奥行き10cm×高さ6.3cm(豪華版)
同梱物 読み札48枚、絵札48枚、予備札1枚、解説書、外箱
使用活字 明朝(初号/24ポイント/16ポイント/8ポイント)、Martin Roman、Optima、Bembo、花形活字
制作期間 2010年9月~2013年3月

KAPPAN-KARUTA(活版カルタ) is letterpress-printed traditional Japanese playing cards. KAPPAN(活版) means letterpress, KARUTA(カルタ) means traditional Japanese playing cards.
KARUTA has Read-cards(Yomi-fuda 読み札) and Picture-cards(E-fuda 絵札). A picture about the Yomi-fuda's contents is portrayed and the first character of the Yomi-fuda's phrase is written in circle.
Yomi-fuda are used by the reciter and E-fuda are used for the players. Players race to grab E-fuda associated with a given reading Yomi-fuda.
Card's contents are techniques or the history of letterpress in Japan.

Dimensions W12.5cm D9.8cm H5cm (normal version)
W13cm D10cm H6.3cm (special version is coverd by Japanse paper)
Included items 48 Yomi-fuda/48 E-fuda/1 plane card/Hand book/Ornamental box
Using metaltype Japanese Mincho (Shogo初号 about 42point/24point/16point/8point), Martin Roman, Optima, Bembo, Ends & ornaments
Creation time September 2010 - March 2013

DETAIL

家康の 残した重文 駿河版
一六一五~一六一六(元和元~二)年、徳川家康は林羅山に命じて銅活字を作らせ、「大蔵一覧集」「郡書治要」を印刷した。この活字が駿河版銅活字と呼ばれるもので、その後火災で三分の二が失われたが、それでも三万個余りが現存し、現在は重要文化財に指定されている。

ローラーに 紙をとられて べそをかき
アダナ印刷機でベタ面の多い版を刷るとき、紙押さえをつけないと、インキの粘性のために紙が版からはがれずにくっついて、そのままローラーに巻きこまれてしまうことがある。紙押さえがついていても、押さえが弱かったり、インキの粘性が強いと巻きこまれるので注意が必要。

パイカで計算 欧文組版 十二ポイントが一単位
パイカは十二ポイント相当の活字サイズの呼び名、欧文の本文用活字の標準的な大きさであると同時に、インテル、マルト、締め金などの寸法の基準でもある書籍の版面など、紙面の設計、計算もパイカ基準で行う。一八八六年にアメリカの活字鋳造業者が集まり、マッケラー・スミス&ジョーダン社のパイカ活字の十二分の一を一ポイントと定めたのがアメリカン・ポイントで、後にイギリスや日本もこれにならった。

日本の活字の 源流は 築地体と秀英体
本木昌造の後を継いだ平野富二が一八七三(明治六年に設立した東京築地活版製造所の活字と、佐久間貞一が一八七六(明治九)年に創業した秀英舎(後の大日本印刷)の活字はそれぞれ築地体、秀英体と呼ばれている。現在使われている明朝体の多くが、築地体秀英体いずれかの影響を受けているといわれる。

ボディより 文字がとびだす カーンドレター
欧文活字のf、jなど、文字の一部がボディからとび出しているものをカーンドレターと呼び、とび出した部分のことをカーン(kern)という、カーンは活字を組んだとき隣の活字のショルダーにうまく乗るように作られているが、折れやすいので扱いには注意が必要。

ベタ面は インキ多めで 圧強く
太い書体やベタ面の多い版は、ベタ面をしっかりつぶすためインキを多めにし、強めの印圧で刷るとよい。ベタ面が多いとその分インキの減りも早いので、補充もこまめに行う。

どこへ行く 大出張に小出張
最も使用頻度の高い約一四〇字種の漢字を収めたケースを大出張といい、次いで頻度の高い約八〇〇字種を収めたケースを小出張という。印刷所によってはその間に中出張がある場合や、作業に便利な活字を集めた特別の出張ケースをおく場合もある。

チェース ドンドン ゆるみ確認
組版をチェースに組み付けてジャッキを締めた後チェース上部を持って定盤に軽くドンドン叩きつけてゆるみがないか確認する。しっかり締まっていないと抜け落ちそうな活字があったり、カチャカチャと音がしたりする。

リガチャーを 使うの忘れず fi、fl(エフアイ、エフエル)
多くの欧文書体のfは、上部がボディからとび出しているため、組み合わせによってはとび出し部が次の文字とぶつかってしまい、そのまま組むと傷がついたり折損してしまう恐れがある。これを防ぎ、またすっきりした文字組みにするため、fi fl ff ffi fflの合字(リガチャー)を適切に使う。

抜けるぞ 落ちるぞ ジャッキを締めろ
組版をチェースに組み付ける際、ジャッキの締め方が甘いと活字や込め物が抜け落ちてしまうので、しっかり締める必要がある。ただし、やみくもに強く締めるのではなく、上下・左右が均等に締まっていることが大切。

振り仮名活字(ルビかつじ) 宝石(ルビー)の呼び名に 由来する
十九世紀ごろ、イギリスでは活字のサイズをパール、ルビーなど宝石の名で呼び区別していた。日本で和文の五号活字の振り仮名用として作られた七号活字の大きさが、欧文のルビー活字に近かったことから、振り仮名のことをルビと呼ぶようになった。

小川つくるな 後家をつくるな 欧文組版
欧文組版で、ワードスペースが縦につながって白い筋のように見えてしまうことをリバー(river=川)といい、最終行に一単語だけとり残されたような状態になることをウィドー(widow=未亡人)という、どちらも体裁がよくないので、前後の数行にわたって調整し回避する。

和欧混植する時は 明朝体には ローマン体
和文の中に欧文が入る混植をする場合、見た目の印象や画線の太さ等が違和感なく調和するよう、明朝体にはセンチュリー、インプリント等のローマン体を、ゴシック体にはヘルベチカ等のサンセリフを合わせて使う。また本来、和文と欧文とではボディに対する字面の大きさが違っていて、同サイズだと欧文の方が小さく見えるので、混植の際は和文より一回り大きめの欧文を用いる等の調整が必要になる。

活字には 文化を担った 重みあり
古くは中国の膠泥(こうでい)活字から、グーテンベルクを祖とする活版印刷術の発明と発展、そして近年に至るまで何世紀もの間、活字は知識や情報を伝達記録し、文化を支える役目を担ってきた。現代では姿を消しつつある活版印刷だが、歴史上果たしてきた重みは計り知れない、当然のことながら活字の主成分は鉛であるため、手にもずっしりと重い。

羊羹・切り餅 食べられないけど 詰まってる
広いアキを埋めるための大きめの込め物(マルト)をその形状から俗称で羊羹、切り餅などと呼ぶことがある。羊羹は十二ポ三倍×八ポ二十倍の長方形、切り餅は八ポ二十倍×八ポ二十倍の正方形、マルトという呼び名は「フォルマート(formatsteg・独)」からきている。ちなみに、マルトよりやや小さく中空のある込め物(十二ポ二倍~八倍位)をジョスと呼ぶ。

縦横(たてよこ)で 約物・半音 違います
読点「、」や「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」などの半音(拗促音)は、縦組用と横組用の活字があり、ボディ内での位置が違っているのでそれぞれを正しく使う。音引き「ー」なども、縦組用と横組用とでデザインが違うので同様に使い分ける。句点「。」は縦組と横組とで活字の向きを変えて使う。

歴史にその名 活字で刻んだ グーテンベルク
活版印刷術は一四五五年頃、ドイツのグーテンベルクが完成させたといわれる。その発明の骨子は、鉛を主体とする三元合金による活字鋳造、金属活字に適した油性インキの工夫、葡萄搾り機を改造したといわれる。印刷機の製造などで、それまで手書きの写本が主流であった文字情報の複製・伝達に革命的な変化をもたらした。

袖ケース 和数字住所 年月日
「一」~「十」「市」「町」「村」「年」「月」「日」など、特殊な使用頻度の高い活字や濁音などを収めたケースは文選に便利なようにわき(そで)に置かれていたため、袖ケースと呼ばれる。袖ケースに収容される字種は、印刷所によって多少異なる。

爪立てず 優しく摘む 文字拾い
活字は意外と傷つきやすい、落としたり、ピンセット等の硬く鋭いもので扱うと、傷がついて使えなくなってしまうこともある。採字や組版の際は、爪を立てずに指の腹で優しく扱う。

ネッキ見て 触って揃える 文字の向き
活字の腹、または横にある溝をネッキ(nick)という。鋳造所により、また書体やサイズ等によりネッキの形、状が違うので、判別の目安になる。文選、組版の際にはこのネッキを目と指先で確かめ活字の向きを揃える。

ない文字は 〓(ゲタ)はかせとけ とりあえず
特殊な字種や欠字などでケースに活字がない場合は活字の補給がつくまで適当な活字を字面と足を逆さにして組んでおく。そのまま刷ると活字の足が印刷され下駄の歯のように見えることからゲタと呼ぶ。

ラブリーに 紙面いろどる 花形活字
各種の模様が刻まれた装飾用の活字を花形と呼ぶ。植物などを図案化したものや幾何学的なものなど、古今東西の印刷者によって数多くの花形活字がつくられた。意匠によっては、上下左右の向きを変え、組み合わせ方を変えることで様々な装飾効果が生まれる。

無闇な印圧 無残なめり込み
印圧をむやみやたらと強くすると、印刷の際、活字が紙にめり込んでしまい、胴張りもへこんでしまう。活字に大きな負担がかかり、つぶしてしまうことにもなりかねない。一方、へこんだ胴張りは圧を適正に受け止められず、その後の印刷もうまくいかないことになる。通常は、活字がほんの少し紙に押し込まれる程度の印圧で十分で、適正な印圧のことを欧米ではキスインプレッション(kiss impression)という。

ウラ罫を ひっくり返せば オモテ罫
線を印刷するには金属の薄い板を用い、それを罫と呼ぶ。刃のように薄く仕上げられている一方の辺を使うと細い線が印刷され、反対の辺を使うと板の厚さと同じ太さの線が印刷される。細い方をオモテ罫、太い方をウラ罫という。

居ずまいを 正して手に取る 古活字版
一五九二(文禄元)年、朝鮮から活字版が移入され、その後、寛永年間までの約五十年間続いた活字版のことを後代の活字版と区別して古活字版という。印刷文化史上からも大きな意義があるものとされるが、木版への移行、キリシタンの弾圧等とあいまって姿を消した。

覗いて確認 紙押さえ
アダナ印刷機で印刷する際、紙がインキで版にくっついて持っていかれるのを防ぐために紙押さえをつけるが、位置が悪いと版に当たってつぶしてしまう恐れがある。いきなり刷ろうとせず、覗いてみて版と紙と紙押さえの位置関係を確認すること。ただし覗きこみすぎて頭や髪にインキがつかないよう注意。

欧文の語間 三分(さんぶん)くらいが ちょうどいい
日本の印刷所では一般的に、本文組版での欧文のワードスペースは三分(thick space)が基本とされている。ただし使用書体や目的によっては二分(en space)、四分(middle space)、またはそれ以外で組むこともある。オックスフォード・ルールでは、ワードスペースには四分を推奨している。

組版を ゲラで運んで ゲラを刷る
活字組版を入れる浅い盆をゲラ(galley)といい、ステッキで組んだ活字を移しかえて版にまとめる組みゲラと組みあがった版を保存するための置きゲラがある。校正刷り機で印刷することをゲラ刷りといい、そこから校正刷りの印刷物をもゲラと呼ぶようになった。

やっちゃった! 用紙を置かずに 胴刷りを
用紙をセットしないで印刷機を動かすと、胴張りに印刷をしてしまう恐れがある。アダナ印刷機の場合はインキング時に、勢い余って胴刷りしてしまうことがある。胴刷りしたらブロッキング防止パウダーで裏移りを防ぐか、場合によっては胴張りを張り直さなければならない。

巻きなおせ やがて溶けるぞ ローラーが!
ローラーは経年変化により劣化するので、適宜巻き直しが必要。特に樹脂のローラーは二~三年で徐々に軟らかくなり、放置しておくとしまいにはドロドロに溶けてしまう。その惨状は筆舌に尽くしがたい。

結束は 三周巻いて 角で留め
版が崩れないよう解版糸で巻いておく結束のしかたは会社や職人によって多少違うが、版を糸で三周ほど巻いたあと残りの糸を巻き込んで角の部分にキュッと寄せ、輪をつくって結ぶ。ゆるまないようにしっかりとその反面簡単に解けるように結ぶのがポイント。

締め金(ファーニチュア)は 外から内へ 大中小
チェースに版を組み付ける際は、チェースに接する外側の締め金は大きな(長い)ものを用い、版に接する内側には小さい(短い)ものをというように、外から内へ放射状に配置すると、全体が無理なく均等な力で締めつけられる。

五号は一〇 ・ 五ポイント 和文の 基準サイズです
日本に活版印刷術を導入した本木昌造は、上海から伝わった欧米の活字のサイズをもとに明治初年、和文活字の大きさの体系を作った。それが号数制と呼ばれるもので、中心となる五号活字の大きさは、ポイントに換算すると一〇・五ポイントに相当する。同時に五号は和文の基準サイズとされたため、現在でもワープロソフト等のフォントサイズは一〇・五ポイントがデフォルトになっている。

エムは全角 エヌは二分(にぶん)
和文と違って各文字の幅が一定でない欧文では、全角のことをem(エム)と言い表す。また小文字のmはnを二つ繋げた文字形象をしていることから、二分のことをen(エヌ)と呼ぶ。現在のデジタルフォントでも、全角=em が使われていて、文字間の詰め量や単語間のアキなどを1/1000 em 単位で調整できるようになっている。

出る活字は 打たれる
版をチェースに組み付ける際、浮き上がったり、とび出している活字があると、きれいに印刷できないばかりか、胴張りをいためたり活字をつぶしてしまうことにもなりかねない。ジャッキを軽く締めて仮止めし、ならし木を活字面に当て、木槌でたたいて平らにならす。その後ジャッキをしっかり締めて活字を固定する。

赤い卓上印刷機 英国生まれの アダナです
英国アダナ社のADANA FiveThreeとADANA Eight-Fiveは、赤いボディがトレードマークのアマチュア印刷家向け小型手動活版印刷機、日本へは一九六三年に初めて輸入され、その後、美術系の大学、専門学校や個人の印刷愛好家に向けておよそ八百台ほどが輸入・販売された。

サンセリフ セリフないけど 名役者
欧文書体のストロークの端についている飾りのような、突出線のことをセリフと呼ぶが、このセリフが無くストロークの太さが一定になっている書体をサンセリフと呼ぶ。十九世紀始めに登場したサンセリフは当初グロテスク、などとも呼ばれたが、徐々に洗練され「二十世紀に入るとフーツラ、ギルサン、ヘルベチカ等の名作書体が次々と生まれた、今日さまざまなシーンで、サンセリフは欠かすことのできない重要な役割を担っている。

行頭から捨てゴマ
文字組版で各行の始めと終わりに入れる込め物を「捨て駒」という。俗に「ステ」とも呼び、端にある活字の横倒れを防ぐために入れる。ステを入れておくことで、行末の句読点のぶら下げにも対応できる、通常は全角程度入れておく。

ゆっくり急げ 先人(アルダス)の言葉 かみしめて
十五世紀末~十六世紀のイタリアの印刷家、アルダス・マヌティウスは今日の主要欧文書体であるオールドローマン体を完成させ、またイタリック体の活字を作ったことなどで知られる。彼の標章は、錨にイルカを組み合わせた意匠で、「ゆっくり急げ(Festina Lente)」のモットーを表し、書誌学上においても有名。

滅活字 溶かして鋳込んで 再利用
磨耗したり傷ついたりして使えなくなった活字は、滅活字箱(欧米ではHell Box-"地獄箱"という)に集められ溶かされて、新しい活字に鋳込み直される。

耳だれ? 雨だれ! ダブルだれ!!
組版材料や記号・約物類を俗称で呼ばれるものもある。クエスチョンマーク(疑問符)のことを、その形状から「耳だれ」と呼んだり、エクスクラメーションマーク(感嘆符)を、「雨だれ」、二重感嘆符を「ダブルだれ」と呼んだりする。

商標や サイズを示す ピンマーク
活字のボディ側面にあるくぼみをピンマーク、針標ともいう。ブルース型の手回し鋳造機では、活字を鋳込んだ後で鋳型が開くとき、常に活字が同じ場所に出されるように、活字をひっかけて上げるための小突起が上鋳型の側面についている。その跡がピンマークの由来で、のちに、製造所の商標や活字のサイズを表示するようになった。

円盤を 先に外すと ローラーすっ飛ぶ
掃除などのためにアダナ印刷機のローラーと円盤を取りはずす際、円盤を先に外した状態でローラーを外そうとすると、バネの力でローラーがはね飛んでしまう。さらに飛んだローラーが当たった所はインキで汚れることになる。必ず先にローラーを取り外す手順を間違えないこと。

左手に ステッキ持って 常にクリック
組版作業にはステッキ組みとゲラ組みがあるが、正確に組み上げるためにはステッキ組みが基本。左手にステッキ(composing stick)を持って、その中に右手で活字を並べながら組んでゆく。ステッキ内の活字が倒れないように、左手の親指で常に押さえ(click)ながら。

木(もく)活字 ひしめくポスター ヴィクトリア朝
産業革命による社会の変化は、活字書体にも影響をもたらし、ファットフェイスやスラブセリフ等、極端にストロークやセリフの太さを強調した書体が数多く生み出された。十九世紀ヴィクトリア朝時代のイギリスでは、木活字によるそれらの書体で隙間なく埋め尽くされたポスターが巷にあふれた。

全角ベタ組み 和文の基本
和文の活字は、基本的に漢字も仮名も正方形のボディ内に納まるようにデザインされ。正方形であるがゆえに縦組みにも横組みにもできる。この正方形の基本ユニット=全角の活字を、間にはスペースを入れずに組む「ベタ組み」が和文組版の基本。行間は二分四分アキ程度にするのが標準的。ちなみに、新聞用書体や長体宋朝など、ボディが全角でない活字もある。

錫(すず)と 鉛とアンチモン 活字を作る材料だ
活字の材料は、鉛がおよそ70~80%、アンチモン12%~20%、錫1~10%程度。アンチモンが多いほど融点が高くなり、活字は硬くなる。一般に欧米の活字のほうが硬質であるといわれる。

印刷の夢 活版の夢
印刷博物館は二〇一二年、開館十二周年をむかえ、同時に「印刷の家」の活動も十二年が経った。産業としては今や風前の灯火ともいえる活版印刷だが、小さくともその灯を絶やさぬよう、これからも灯し続けるこ」とが「印刷の家」友の会の願いであり、「印刷の家」の使命です。

予備札。

札の裏側は通常版(左側)は印刷、豪華版(右側)は和紙をくるんであります。
和紙を貼ると札が反るため、より取りやすくなります。

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